襷―駅伝から世界へ―

2019年より、箱根・全日本・出雲を中心に大学駅伝情報を随時更新します。また今後は様々なジャンルのブログを開設予定です。

第94回箱根駅伝総括〜中央学院大学〜

総合10位;中央学院大学11:14:25)

 

往路11位(5:34:43)

復路12位(5:39:42)

1区

大森澪(4)

1:02:52(9)

2区

市山翼(3)

1:10:23(17)

3区

横川巧(2)

1:05:24(16)

4区

高橋翔也(1)

1:03:47(10)

5区

細谷恭平(4)

1:12:17(3)

6区

樋口陸(3)

59:47(6)

7区

新井翔理(4)

1:05:15(6)

8区

有馬圭哉(2)

1:07:54(10)

9区

廣佳樹(3)

1:12:54(13)

10区

藤田大智(2)

1:13:52(17)

 

テレビでも監督独自の采配が取り上げられ、近年注目されるようになった中央学院大学。今年は思わぬ形でシード権争いに巻き込まれた。1区大森は設定どおりのタイムで走ったが、2区出走予定の高砂が欠場となり、当日変更で成長株の市山が力走するも、区間17位で総合14位に後退。続くエースの横川も故障明けで万全ではなく区間16位、総合17位まで後退してしまった。しかし悪い流れを断ち切ったのが、4区のルーキー高橋だった。彼は区間10位ながらも1キロ3分ペースを堅実に守り、シード権が見える位置までタイムを縮めたのだ。そして5区細谷、山のスペシャリストは5人抜きの快走でシード権まで秒差の11位で往路を終えた。

 続く復路、3年生の樋口は不調の中区間6位とさすがの走りで総合10位につける。7区新井と8区有馬も粘りの走りで8位まで順位を上げた。しかし9区廣はタイムが伸びず区間13位。そして10区藤田は途中足が痙攣するアクシデントで、11位順大の花澤に14秒まで縮められる。しかし残り3キロから藤田は、曲がり角でスパートする独自の走法で花澤を寄せ付けず、13秒差で4年連続のシード権を守った。

 今年の中央学院は、優勝争いにすら絡んでくるほど実力があると、格好の監督が要注意していたが、結果はシード権争いとなってしまった。近年の中央学院は力のある1年生ランナーも多く入るようになったため、総合力は強豪校にも負けていない。必要とされるのは、5区細谷のようにタイムを稼げる選手の育成だろう。