第94回箱根駅伝総括〜中央学院大学〜
総合10位;中央学院大学(11:14:25)
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往路11位(5:34:43) |
復路12位(5:39:42) |
1区 |
大森澪(4) |
1:02:52(9) |
2区 |
市山翼(3) |
1:10:23(17) |
3区 |
横川巧(2) |
1:05:24(16) |
4区 |
高橋翔也(1) |
1:03:47(10) |
5区 |
細谷恭平(4) |
1:12:17(3) |
6区 |
樋口陸(3) |
59:47(6) |
7区 |
新井翔理(4) |
1:05:15(6) |
8区 |
有馬圭哉(2) |
1:07:54(10) |
9区 |
廣佳樹(3) |
1:12:54(13) |
10区 |
藤田大智(2) |
1:13:52(17) |
テレビでも監督独自の采配が取り上げられ、近年注目されるようになった中央学院大学。今年は思わぬ形でシード権争いに巻き込まれた。1区大森は設定どおりのタイムで走ったが、2区出走予定の高砂が欠場となり、当日変更で成長株の市山が力走するも、区間17位で総合14位に後退。続くエースの横川も故障明けで万全ではなく区間16位、総合17位まで後退してしまった。しかし悪い流れを断ち切ったのが、4区のルーキー高橋だった。彼は区間10位ながらも1キロ3分ペースを堅実に守り、シード権が見える位置までタイムを縮めたのだ。そして5区細谷、山のスペシャリストは5人抜きの快走でシード権まで秒差の11位で往路を終えた。
続く復路、3年生の樋口は不調の中区間6位とさすがの走りで総合10位につける。7区新井と8区有馬も粘りの走りで8位まで順位を上げた。しかし9区廣はタイムが伸びず区間13位。そして10区藤田は途中足が痙攣するアクシデントで、11位順大の花澤に14秒まで縮められる。しかし残り3キロから藤田は、曲がり角でスパートする独自の走法で花澤を寄せ付けず、13秒差で4年連続のシード権を守った。
今年の中央学院は、優勝争いにすら絡んでくるほど実力があると、格好の監督が要注意していたが、結果はシード権争いとなってしまった。近年の中央学院は力のある1年生ランナーも多く入るようになったため、総合力は強豪校にも負けていない。必要とされるのは、5区細谷のようにタイムを稼げる選手の育成だろう。